面白いスーパーってあると思います。
スーパー玉出的な面白さももちろんありますが、
個人的には、品ぞろえから、「これ美味いから黙って買えよ」という
バイヤー様方からのアツいメッセージを感じることのできるスーパーに面白さを感じます。
福岡だとハローデイやフードウェイが面白いスーパーということになるでしょうか。
この基準で言うと、みんな大好き業務スーパーは面白いスーパーということになります。
冷凍野菜や近隣から直接仕入れる野菜もいいし、業務用ポテサラなどにもロマンを感じますが、
本職は業務スーパーの本丸は輸入食品だと思っています。
カルディやジュピターとは別路線の優れた海外食品を多数展開してくれているのが面白い。
連休終盤、祝日なき五月後半以降を乗り切るべく業務スーパーをプラプラしていたところ、
見つけてしまったのですな。スペインの Chorizo を。

「ああ、あのサイゼで食べられるやつね」
とお思いの向きもあるかもしれませんが、あのピリ辛ウィンナーみたいなアレは
(たぶん)日本のオリジナルで、España の Chorizo は画像のような、
巨大なドライソーセージ、ラベルにもあるようにサラミのようなものです。
赤いので辛く見えますが、パプリカパウダーでの着色なので特に辛くないです。
スペイン食材、特に直輸入の生ハムは専門店でなくともぽつぽつ見るようになりましたが、
Chorizo 丸々一本 というのは日本ではほとんど見かけることなく残念に思っておりました。
スペイン国内では生ハムと同じくらい愛されている加工肉なのにな、と。
そんな Chorizo 、仕入れてくれる業スーってやっぱり面白いなと感動した次第。
Chorizo のいいところはその利便性にあります。
そのままスライスして食べても美味しいく、特に赤ワインにものすごくよく合います。
適当なチーズと Bocadillo (バゲットのサンドイッチ、おにぎり的存在)にしてもよい。
焼いても美味いので、スライスして Chorizo エッグにしてチョリ玉丼にするのもよし。
日持ちもするので冷蔵庫に入れておくとまあ、とにかく便利です。
この業スーで売られていたものは 400 円切っていたのでお財布にも優しいですな。
スペインで買うのとほとんど変わらないような。
さて、そんな Chorizo とまさかの再会をしたのですが、悩むことなく即決で、
Lentejas con chorizo にしました。Lentejas はレンズマメのことなので、
Chorizo とレンズマメのシチューです。要は。
思うに、Lentejas con chorizo ってスペインでの人気とスペイン外での知名度のギャップが
最も大きい食べ物です。豚汁みたいなものでしょうか。
大変美味しい、遺伝子に響くレベルでソウルに訴えかけてくる料理である反面、
作り方が簡単でどこか地味なので、わざわざ国外のレストランで供されない、という。
玉ねぎとニンニクをしんなりするまで炒め、ぶつ切りにしたchorizo とニンジンを加えてさらに炒める、
適当なところで適当な量の水とレンズマメ(普通のスーパーでも買える)を投入し、
20 分ほど煮てジャガイモ入れて、イモに火が通ったら完成。
というシンプルな料理です。ローレルの葉っぱがあるならぜひ入れるべきか。
御覧の通り本当にシンプルなのですが、 Chorizo から上質な出汁とコクがでて、
レンズマメとよくあって最高に美味しいので試してみてください。
↓のような感じになりました。

「Chorizo、業スー進出おめでとう。マドリードで食べる、いつもの味。僕にとって新鮮みがないことが、成功の証だと思う。」
と言いたいところですが、日本向けローカライズが入ったのか、Chorizo がやや辛かったです。
ただ、それ以外はほんと、日本で買った食材なのにきちんとスペイン感出てたので満足でした。
ワインにも合うし、これを食べてると無限にパンを食べられるので、危険っちゃ危険なのですが。