先に書いたように、一般的にはサラマンカ = 学生街、サラマンカ = 世界遺産の美しい街
なのであるが、バルの水準がものすごく高いことも指摘しておきたい。

バルというのはまあ、居酒屋・カフェ・定食屋を兼ねる、気軽に入れる飲食店である。
そんなわけで、bar ではあるが、飲まなくても飲めなくても未成年でも問題なし。


パッと料理を出してくれるし、(地域と店にもよるが)タパスという小皿料理がメインで、
一人であっても、ちょっとずつ色々食べられるのがよい。
値段もレストランで食事するよりだいぶ安く上がる。
郷土料理要素も多いので、あちこちの街でバルに入ってみると、
スペイン料理の奥深さ、バラエティの豊かさを実感できるだろう。
レストランと違って、ジモッティー達も日常的に活用するので、ローカル感も熱気もある。
まあ、本当に楽しすぎる空間なので、スペインに行ったらぜひぜひ試してほしいと思います。

そんなわけで、サラマンカの名店を紹介しつつ、バルの楽しみ方を少し。

Don Cochinillo

本職が一番好きなバルである。
世界遺産に指定されている旧市街から歩いて 15 分程度の新市街、Van Dyck 通りにある。
バリバリの住宅街なのだが、この通りは飲食店が軒を連ねており、どこもよくにぎわっている。
観光客はほぼいないので、なんというか、ガチ感があるのだな。

 

写真からもわかるとおり、店の軒先にもテーブルを出している。
このように、店内カウンター、店内テーブル、テラスという三種類の座席があるのが一般的。
景色がいい店ならテラスがいいと思うが(割増料金とられるが)、
この店は店内カウンターがいい。
百戦錬磨の店員さん達のオペレーションを眺めながら飲むのがよいのだ。
ちなみに、全体的にビールの飲み方が適当過ぎるスペインにおいて、
この店はジョッキを凍らせている。名店ですね。

さて、この店には絶対に頼まなければならないタパスがある。

Cochinillo asado (子豚の丸焼き)、何とお値段 2 ユーロ(300 円くらい)。

皮のパリパリ感、肉の柔らかさ、ジューシーさ。どれをとっても非の打ち所のない逸品だ。

子豚の丸焼きはラムの丸焼き同様、中央スペインのザ・ごちそうである。
それ故に、子豚は高級食材で、レストランで食べるものなのだが、
この店はなんと、タパスで出してくれるのである。
見ての通りタパスとはいえかなりたくさん入れてくれる。
日本でいえば、どうだろう、
安くて美味い街の居酒屋さんが「本マグロ中とろブツ 300 円」を出す、みたいな感じか。

いかにも気風のよさそうな女将は「子豚をタパスで出すなんてうちくらいのもの」と豪語するし、
食いしん坊のスペイン人複数に訊いても「信じられん」というので、やはりすごい店なのだろう。

あと、Chanfaina という羊肉のモツのリゾットというか炊き込みご飯も外せない。
スペイン料理には珍しく、スパイスが用いられる逸品。サラマンカの郷土料理である。

このほかにも大量のメニューがあり、どれを頼んでも外さない。
サラマンカで楽しく飲むなら、文句なしのファーストチョイスになる。そんなお店。

グラスワインとして出す用のワインへの品質管理も手抜きなし

Tapas 3.0

ある程度繁盛しているバルなら大外れはないのだが、大当たりをひきたいのであれば、
古風な感じのバルではなく、モダンな感じのお店に入るのが手堅いと思っている。
旧市街の超一等地に、Tapas 3.0 というどう見てもモダンスパニッシュなバルを見かけたので入ってみたが、大当たりであった。

例えば、バルの定番に patatas bravas というのがあるが、それがこちらのお店では、patatas muy bravas という料理名になっている。
つまり、定番メニューをセンスのある若い料理人が独自のひねりを加えて出す、そんなお店。

本職、日本の居酒屋では着席と同時に「あ、とりあえず生とポテサラおなしゃす」といっちゃう思考停止おじさんなので、
当然こちらのお店でも、「あ、とりあえず生と ensalada rusa おなしゃす」とやる。
Ensalada rusa というのは日本のポテトサラダそっくりの料理である。
で、でてきたのがこちら。

写真だとわかりづらいのだが、カツオをコンフィにしたもの(要は自家製のツナ)がたくさんはいっており、
なるほど、これが 3.0 か、となった。小葱的な薬味に日本のポテサラを参考にした感が若干。

同様に定番の Albóndigas(ミートボール)を干し鱈で作ったやつもよかった。

カイワレというあたりに、やはり和食の影響が結構あるような

後々調べてみたら、このお店は Facebook を熱心に更新されており、料理の写真も多い。
見るだけでも楽しいし、普段の料理に応用できそうな発想もあるので、関心のある方はどうぞ。
https://www.facebook.com/Tapasdospuntocero/photos

まとめ

まだまだ紹介したいお店も料理も山ほどあるが、キリがないのでこの辺りにしておく。

しかし、スペイン料理についてはこれだけ食べ歩いても、「奥が深すぎてよくわからん」という感が強い。
というか、そういう思いがますます強くなるばかりである。
たぶん、一生楽しめるテーマということなので、スペイン語にしといてよかったなとしみじみ思う。

これを読んでいる本学の学生も、スペイン語を選んでよかったね。
明日から順次始まる本職の後期の授業は難易度が二段くらい上がるけど、
そんなのは些細な問題だよね。スペイン語を選んでよかったね。

おわり


By qsupe

One thought on “バル入門 サラマンカ編”

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