今回の旅の目的地はバスク地方であり、フランス側から攻めることとしていた。
フランス側のバスク地域は小規模な街と村からなり、福岡からのアクセスが悪いので
上海経由で一旦パリに入り、そこから鉄道でフランスバスク最大の都市、バイヨンヌに向かう
というルートを設定した。

が、20 時間ほどかけてパリに到着した後、さらに 3, 4 時間かけてバイヨンヌに行くのはしんどい
なにより、本職、根がどこまでも貧乏性にできているため、
せっかくなので、パリに二泊することとした。
するとさらに欲が出てくるもので、パリからバイヨンヌまでの路線図を眺めていると、
途中にボルドー(スペイン語なら Burdeos)があることに気づく。
本職、鼻と舌バカではあるが、それでもワインは好きだし理解もしたいと思っているので、
ワインの世界的産地、ボルドーにも二泊、宿をとった。
旅のテーマが飲食なので、それもまたよかろうといったところか。
実際に、パリもボルドーも、大変に楽しかった。
が、このあたりを詳細に書くと一向にバスクに入れないので、
本記事末に本職が iPhone SE2 で撮った画像を数枚掲載するのにとどめておく。
その代わり、スペイン語者による飲食メインの旅行記故、
以下の点について感じたことを書き留めておく。
フランス料理のどこがすごいのか
当然ながら、フランスの食文化はすごいということは知っていたし、
食べ歩きをすることを楽しみにもしてはいた。
その一方で、大変不遜ながら、
和食生まれ和食育ち、地中海、アジアの料理も大体大好き、である本職が、
40を手前にして心の底から感動するような何かがフランス料理にあるだろうか?
という疑問もなくはなかった。
和食なら寿司、スペインならパエリア、イタリアならパスタ
というような、フランスと言えばこれ、みたいなものがないことも一因かもしれない。
が、まあ、当然あるんだな、激烈に美味い物。何食べても素晴らしかったが、
特にパンと鴨は、日本やスペインを 5, 6 シーズン引き離していたように思う。
パン
フランスに行った人間は口を揃えてパンがとても美味しかったと言う。
日本人だけでなく、スペイン人もフランスのパンはレベルが違うと言う。
そんなに違うものかね、とうっすら思っていたが、実際に毎日パンを食べてみて思った。
全然違うな、と。
パンはフランス人の主食なので、この物価高でも、スーパーなら巨大なバゲットが一本 160 円くらいで買える。
クロワッサンだと同じくらいかちょっと高いくらいか。
そしてこれがその辺のスーパーで売っているようなものであっても腰ぬかすほど美味しかった。
ジモッティーが絶賛する、個人経営の美味いパン屋さんだとさらにレベルが上がる。
パンは毎日食べたが、全部素晴らしかった。
バゲットもクロワッサンも、外が香ばしく、カリッとしているのは当然なのだが、
フランスで食べるパンはどれも内側が半端なくもちもちしており、その辺がとてもよかった。
どういう理屈かわわからないが、そういうパンをフランス以外で食べたことがとんとなく、
ああ、これが本場ってことかと思ったものである。
鴨
少年時代、何かの拍子に鴨南蛮そばを食べてから、本職、熱心な鴨ファンをやっている。
そしてフランスは鴨食の本場であり、多くの飲食店が「鴨あるよ」という看板を出していた。
どうせ食べるなら人気店に行こうということで、宿の近くにあった
という悪魔的な名前のビストロに行ってみた。

鴨のフォアグラ、パテ、胸肉のソテー、脚のコンフィの鴨尽くしをいただけるのだが、
どれももう、感動的に美味しいのであった。
日本もスペインも、もっと鴨の可能性追求していこうよと思わざるを得ない。

たかだか 5 日間の非バスクフランス滞在であったが、これだけ飲食の感動が強いと、
やはりまた別に、フランス探検ツアーをやらねばなと思う次第。






