パリ・ボルドーで4泊したのち、ようやくお目当てのバスク地方に入る。
到着したのはフランス側のバスク最大都市のバイヨンヌ。
最大都市とは言え、人口は5万人程度。
一応、駅にはフランス版新幹線も止まるとはいえ、
待合室もなければ売店もないというかなりこじんまりとした駅で、
到着早々ほっとした。
パリはもちろん、ボルドーも結構都会で、スリやらなんやらにかなり警戒して気疲れしていたが、
バイヨンヌにおいてはその必要はどうもなさそうだった。

このバイヨンヌ、アドゥール川の両岸に発展してきた可愛らしい街で、
2時間もあれば全体をざっと見ることができた。


昔ながらのバスク式の建物が目立つ街並み。スペインバスクではこういう感じの建物はほぼ見ていない。

街の規模に比してとても大きい大聖堂


とまあ、こんな感じの小さな街なのであるが、
あえてこの街にアパートを借り、三泊するという選択をした(ヨーロッパには旅行者向けの素敵アパートが山ほどある)。
以前なんかのキャッチコピーで「住むように旅しよう」みたいなしゃらくさいやつがあったが、
残念ながらこれはそのまま本職の志向である。
旅先で寝坊したり、読書と散歩くらいしかせずに一日を終えることに強烈な幸福感を覚える。
そういうちんたら滞在をするのにバイヨンヌは最高だった。
特にパリに比べたら宿代というかアパート代もかなり安く

更に何がいいって、料理ファンなら絶対に心躍るような食材店がそこかしこにあるのである。
街の中心には市場があり、


更に、バイヨンヌはハムの名産地ということで、
ハム・ソーセージ専門店が尋常でないオーラを放っているのであった。


ホテル滞在だと、こういう感じの店は見るだけで泣く泣くスルーすることとなるが、
アパート滞在だと真剣に吟味して味わえるのが本当に良い。
下手なフランス語で店の人と話をするのもまた楽しい。
アパートには結構しっかりした調理設備が整っており、
滞在中の夕食は全て自炊とした。
肉と付け合わせを焼いて、サラダを作り、ハム類を切るくらいのものだが、
なんだか思い返して見ても、バイヨンヌでの買い出しと自炊が旅を通して一番楽しかった気すらする。

写真が下手過ぎてあれだが、このマッシュルームは直径 6 センチほどの巨大なものである。
美味かったな……

