ローマにて参加した学会は大変こってりしており、
基本的に朝から晩までぎっちり予定が組まれていた。

夜からローマをぶらつきゃいいじゃんとお思いの向きもあろうが、
たっぷり難しい話を聞いた後に遊びに行く気力もなく、
まともに街を見られるのは最終日、空港に行くまでの 7 時間のみであった。

というようなことをかの地で知り合ったフランスの大学に勤めている
スペイン人研究者に話したところ、

「マジで?せっかくのローマなのに?」

というようなことを言われた。
全くの同感であるのだが、火の鳥も言っていたではないか。

「カゲロウはもっと短いわ 親になってもたった三日の命よ それでも不平はいいませんよ」と。

出張者は勤め先が決めたルールの中で
ちゃんと散歩し、食べ、特に恋はせずお土産を買って満足して帰っていくのよ

全ての用事を終え、空港に行く 7 時間前。
火の鳥の教えてくれた出張者の心得を噛みしめローマ中心部を目指した。

路面電車があるように見せかけて特にないのがローマ

初代イタリア国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の記念堂
内部の博物館的なところ以外は無料で入れるという太っ腹ぶりであった。

記念堂内のカフェがえらい良心的な価格であった。
コーヒー飲んでも 500 円しないくらいという。

記念堂から適当に歩くと世界史で習ったフォロ・ロマーノが出現し、

さらに、適当に歩くとコロッセオがお目見えする。

未だにトッティ商法をしている AS ローマに若干ヒき

「なんてことない路地すら絵になるのぅ」と独り言つ

12 年前に来た時は無料で入れたはずのパンテオンが
課金必須になっており、さらに長蛇の列になっていたところに
オーバーツーリズムを感じる。

特に何があるというわけでもないのに知名度の高いポポロ広場を経由し、

ヴァチカン市国に入国する。

相変わらず、カトリックの総本山、サン・ピエトロ聖堂前には
1.5 キロくらいあるんでないかというくらいの長蛇の列。

そして、テヴェレ川を渡り、帰りのバスに乗った。
余談ではあるが、ローマ人の無賃乗車しすぎ。

真実の口に噛まれたり、スペイン階段でアン王女ごっこをする時間すらなく、
ただひたすら歩き回っただけであったが、それでもとても楽しかった。
人とツーリストトラップが多過ぎるのには辟易するが、
そこを差っ引いてもやはりローマはいいな。
スペイン語をある程度かっちりやっとくと、
イタリア語もかなりとっつきやすくなるので、
スペイン語履修者ってめっちゃお得だな、
学生諸賢、後期は難易度跳ね上がるけどがんばってつかあさい。

なんてことを考えながら、空港行きの電車に乗り込んだ。

おわり

おまけ

今回は観光客向けの店にうっかり入り、みょうなものを食べる
ということが全くなく、全ての食事において満足感を得られたのでよかった。
ローマは美味しいものだらけであったが、宿の最寄りのトラットリアのアマトリチャーナ、
大学近くのお店の塩漬けにした豚とポルチーニ茸のパスタは既に恋しい。

食のワールドカップというイベントを脳内ででっち上げ、
日本代表の監督として優勝を目指すという遊びをちょくちょくやるが、
決勝ではスペイン、イタリアが立ちふさがってくるパターンが非常に多い。

By qsupe

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