本職、根がママレード・ボーイに出来ており恋バナが大好き。
ただ、ここ数年は悪い方向に拗らせてしまい、
廊下で出くわした同僚に片っ端から初デートの思い出話をおねだりする始末。
流石にこれは色々とまずい、と思っていたある日、
以前担当していた 20 年入学の男女がアポを要求してくるという出来事があった。
なんでも、「先生の授業がきっかけで、交際することになりましたので、ご挨拶にうかがいたく」
とのこと。「合法的に新鮮な恋バナを摂取できる!」、と二つ返事で空いている日程をお伝えした。
個人情報なのでここに書けないのが心底残念なのであるが
(伊オン近くの古墳の話とかとてもよかった)、
若者の語るフレッシュな恋バナはあまりにも眩しかった。
古墳エピソードを筆頭とした良質な恋バナ、さらに手土産として持参してくれたワイン彼らを手ぶらで帰すわけにはいかず、後日、スペイン料理レストランにご招待することとした。
そして先日、ナイスカップルと訪問したのが表題の Cómodo である。
シェフが東京の某有名スペイン料理店のご出身ということでずっと気になっていたのであった。

カップルの近況を聴きつつ、クラフトビールをいただきつつ、メニューを眺めれば眺めるほど、
無傷では済まない予感がひしひしとしてくるのであった。
バル、要は居酒屋メニューっぽいものも、メインとなるパエリア、肉魚料理も圧巻の品ぞろえであり、
本職の好物も多く、メニュー選びは難航した。
ちなみにメニューの一部は食べログにあるので食いしん坊は眺めてみるのがよろしかろう。
結局、初訪問なので、無難に定番居酒屋メニューをいくつか食べてパエリアで〆る、
という教科書通りのお願いをした。以下、食べたもの。
生ハム、チョリソ、サラミ盛り合わせ これで 700 円はありがたい。

オリーブ、青唐辛子の酢漬けとアンチョビのピンチョス。
「なんか地味じゃない?」とお思いの向きもあろうが、バスク地方のド定番であるし、
ピンチョスというジャンルの食べ物の元祖である。
酸味、塩味、辛味、アンチョビの旨味が化学反応を起こすのか、食欲、飲欲がグッと増す。
好物なのだが、日本のスペイン料理店で見ることは滅多になく、
すでにこの時点で Cómodo のファンとなっている本職がいた。

ポルチーニ茸入りのコロッケ。
スペインはコロッケの強豪国でもあり、スペイン料理店でコロッケがあれば
絶対に注文すべきと思っている。大変美味しゅうございました。

「ヘルシーなおじさんと思われたい」という気持ちがあり、
サラダもお願いした。

Patatas revueltas
フライドポテトに生ハム、半熟卵を載せたもの。
さらに、150 円払ってトリュフオイルをかけていただいた。
そりゃ美味いだろ、という料理だが、単に美味しい食材の足し算にはなっていない。
これもスペインではド定番だが、日本ではあまり見ない気がする。

そして満を持してのパエリア。

もう解説不要でしょう。こういうのを家で作れたらなあ……と思わざるを得ない。
長々と書いたが、何を食べても美味しい、そんな名店でした。
結構お酒もいただいたが、一人 6000 円台でした。
天神南、夜であること、質を考えるとかなりお得感ありますな。
学生のみなさまには安くないお値段ではあるが、
絶対に外せない特別な外食の候補としてはよろしいんじゃないかと。
(サプライズバースデーディナーをやっている大学生風のカップルもいた)
ランチもされているそうなので、そちらだとさらに行きやすかろう。