転がった箸にも恋バナを感じる頭桃色人間っているじゃないですか。本職のことですが。
そんなわけで、本職、ラブコメとかそれに類するジャンルのお話し大好き。
夏休み中、ようやくスペイン産ラブコメ(?)の金字塔、Valeria の新シーズン、いやさ、 temporada を見れたので感想文。
Valeria
Valeria は Elísabet Benavent という作家の恋愛小説を基にしたネトフリオリジナルのドラマ。
基本的にはマドリード在住の四人の女友達グループのお話で、それぞれ恋愛やら結婚やら仕事やらその他もろもろの問題に真正面に立ち向かっては悩んだり、傷ついたりする。
それでも、定期的にみんなで集まってワイワイやればまあ、なんとかやっていける。そんなお話。
こういう風に説明すると、海外ドラマ好きなら、
「ああ、某アンド・ザ・シティみたいなお話ね」
と思うかもしれません。
大体その通りなのですが、それでも、登場人物のキャラが立ちまくっていたりとか、
風景だったりお話の展開に「スペインやなあ……」という要素がたっぷりあり、
アンド・ザ・シティの二番煎じみたいな感じはまるでないことは強調しておきたい。
また、社会問題とか時事問題を扱っているのも特徴かなと思います。
下手な脚本家がこれをやると、社会問題部分がお話し部分と隔離して、説教臭さが前面に出てしまうものですが、
こちらはお話の中で現実の社会問題が顔を出す必然性がきちんとあるので、違和感ありません。
洒脱に、原作者なり脚本家なりが言いたいことを言ってのけている感じが、とても上手いなあ、と毎シーズン思わされます。「伝え方」みたいなことをこのドラマから学んでみるのもオツでしょう。
ともかく、シーズン 1 の予告編、いやさ、 tráiler を見れば大体の感じはわかるかと。
Temporada 3
2021 年にシーズン 2 が配信され、丸二年、間が空き、世界の Valeria ファンが「あ、打ち切られたか……」
とがっかりしはじめたところ、今年の 6 月に無事、シーズン 3 が公開されました。
このドラマ、シーズン 1 よりシーズン 2 の方が圧倒的に面白かったのですが、シーズン 3 は 2 をさらに超えてきた感じがあります。各種ネトフリファンサイトを覗いてみるに、同じようなことを書いている人がたくさんいるので信用してもらってよろしいかと思われます。
相変わらず、主要登場人物はほぼ全員、不貞スレスレの恋愛に夢中、それでも友情には忠実といった日常が続くのですが、今シーズンはメインの四人組がそれぞれ大きな決断をするのが見どころでしょう。
本職的白眉は 4 話の Yo estaba ahí というお話。30 歳になった四人がそれぞれの十代の頃の恋愛の挫折を振り返る、というお話なのですがこれは必見です。
四人にそっくりな若手女優が演じる恋愛挫折再現ドラマを四人が見守る、という形式がまず面白い。
そして何より、四人の「幼過ぎた過去の恋愛を気恥ずかしさ、悲しさ、少々の愛おしみを込めて振り返るアラサー女性」というなんとも難しそうな演技の冴えです。
ああ、やはりプロの役者ってすごいんだな、と思うこと請け合いです。
Yo “estaba” ahí
ちゃんと勉強している一年生がこの字面を見ると、
「おい、estar の活用間違えてるぞ」
と思うかもしれません。が、これは間違いではなく、estar の線過去形です(書いてて気づいたが、例文の方には出てきてたか)。
この線過去形、「過去の継続していた動作だったり状態」を表しますので、
Yo estaba ahí = 私はそこにいた
ということになります。本学では後期に本格的に扱うので、これを読んだ本学の学生さんは教科書の該当ページをちらっと読んでおくと後々楽出来ていいのでないかと思います。