個人的に、やはり南ヨーロッパの最大の魅力は飲と食にあると思っている。今回の遠征にもナイキの厚底サンダルを持参し、毎朝5キロほど街を走り回ることで常にベストのコンディションで現地の食文化と対峙できるように努めた。

日本のイタリア料理はレベル高すぎて、もはや現地に行く必要ないんじゃないかと思う時が正直あるのだが、やはり、本当に美味しいところにあたると本場は本場だなと思わされる。
今回の白眉はやはり、ヴェローナにある Salumeria Gironda であろう。今回の遠征にあたり、イタリア通の先輩にヴェローナの名店について尋ねたところ、わざわざかの地のご友人にインタビューしてくださって教えてくださったのお店である。最初に聞いたときは
「Salumeria ってハムとかチーズの専門店のことでは?」
と思い、首を傾げたりしたものだが、行ってみて謎が解けた。川と城に面したテラス併設のハム・チーズ専門店なのであった。

切りたてのハムやサラミ、チーズをこのテラスで風に吹かれながら食べる。おまけに、パンやアルコールも買える。脱帽であった。

あと、イタリアは街ごとに郷土パスタ的なのがあるのがおもしろい。ヴェローナはビゴーリといううどんみたいなパスタなのだが、色んな料理の仕方があり美味しいだけでなく興味深いものがあった。
燻製にしたカジキとカルボナーラにしたり

ボロネーゼっぽい感じでも食べたり。

ミラノでは人生最美味パスタを更新されたかもしれない。Il Paiolo というトラットリアでヴォンゴレに突っ込んだんだが美味すぎて絶句してしまった。

すりおろしたカラスミをかけることで旨味と海感が大変なことになっていた。また、麺そのもののモチモチ感も素晴らしく、店員さんに「なにか特別なスパゲティなんでしょうねえ」と訊いたところ、「普通にスーパーで売られている De Cecco だよ」とのことであった。茹で方、料理の仕方一つでこうも違うのだなと。

ピザもなあ……生地もチーズもトッピングも美味しいんだが、トマトソースが秀逸であった。ちゃんとトマトの酸っぱさが効いているのに、酸味の刺激みたいなのがいっさいないという。
他にも肉や魚も軽食みたいなのも。何食べても美味しかったがキリがないのでこの辺りで。