脚本の妙あり、キレのいいセリフ多数あり、魅力的な登場人物数知れず。
そんなスペイン発のモンスタードラマ、La casa de papel の最終シーズンが先週金曜日にネトフリにて配信されました。ちょうど本学の秋学期最終日というところがうれしく、テストの採点を大急ぎで終わらせ先ほど視聴を終えました。
シーズン 5 の前半、シーズン 4 あたりは派手なアクションが多めになる代わりにこのドラマの本来の魅力であった騙しあい要素がやや少なめになってたわけですが、シーズン 5 の終盤は登場人物間の騙しあい、果ては脚本というか構成によりかなり大規模な視聴者騙しが大盛なところがとてもよかった。シーズン 5 の8話のラスト、記憶を消してまた見たいものです。
オチについては詳述しませんが、失速、空中分解など一切なく、高いテンションのままきっちり終わったとだけ言っておきたい。ブレーキングバッドなみにきちんと終わってますので安心してみてください。
最終回まで見てしまい、このレベルの名作はしばらく出てこないだろうな、とか、Profesor 一味にはもう会えないのだなという寂しさはもちろんあるのですが、どうにも胸がアツいです。
「本職もあのドラマの登場人物たちみたいにいいことをするにせよ、悪いことをするにせよ、全力で生きてえ。人間、最高!」
みたいなテンションです。この感じ、ちょっとデジャヴだなと思い記憶の糸をたどってみたのですが、あれでした。ジョジョの奇妙な冒険を読み終えた時の感じにかなり近いものがあります。
La casa de papel にせよ、ジョジョにせよ根底に「人間賛歌」があるのだと感じます。「本職でなきゃ見逃しちゃうね」、と言いたい。どちらの作品においても、逆境におけるタフな人間のしなやかさとか、一切の手加減のない人間の清々しさとか覚悟を決めた人間のキレっぷりがものすごく丁寧かつ上手に描かれていて読者なり視聴者なりの心を強くつかむのだろうなと。
まあ、ほんと、La casa de papel もジョジョも令和の時代を生きる我々の必修科目だと思うので履修よろしく。
本職はそのうち始まるという噂のベルリンのスピンオフとジョジョ九部を応援しています。
ねっとりとした愚痴
早速人間賛歌と真逆の陰湿なひとり言なのですが、毎度のことながらネトフリの字幕はどうにかならんものか……
例えば、本編で
No soy loca, estoy loca.
という面白いセリフが出てきます。この言葉遊びとしての面白さはスペイン語をちょっと勉強した人ならすぐわかるでしょう。
根が陰湿にできている私はこのセリフにどんな和訳がつけられているのか、確かめずにはいられませんでした。
「今も正気よ、性格なの」
とのことでした。文学的センス云々以前に普通に誤訳。
ネトフリの字幕は一事が万事こんな感じなので、余裕のある人は日本語字幕で見た後、スペイン語字幕で見返すといい勉強になるし、味わいが格段に増すと思われるのでぜひぜひ試してみてください。
外国語の作品をその外国語字幕で見られるのがネトフリの最大の調書なわけですし。