昨夜、自身の才能と覚醒を証明する坂倉のホームランでものすごく気を良くした流れで視聴しました。La casa de papel のシーズン5前半の最終話。

La casa de papel についてはもう説明不要でしょう。ネトフリにおける非英語ドラマというくくりではぶっちぎりの視聴回数を誇るスペインのモンスタードラマです。その最終シーズンの前半五話が先週配信開始になったのです。

La Casa de Papel 5: Temporada 5 de 'La Casa de Papel': dos fechas de  estreno, tráiler, argumento y nuevos personajes | Marca
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いやもう、「嘘って言ってよ〇〇……」以外の感想はあり得ないだろうなと。脚本のキレがよいことでこのドラマは世界的ヒットになってるわけですが、ラストのアレはもう……同じくネトフリで見られるすごいドラマ、Las chicas del cable の最終回も本職の心をものすごく揺さぶったわけですが、同じくらいのインパクトあります。見終えてからもう半日経っていますが、心がまだざわついておりますもの……

落ち着くために、ちょっとスペイン語の勉強をしときましょう。

Tú tienes que vivir muchas vidas.

というセリフが出てきます。そもそも最終話のサブタイトルが Vivir muchas vidas なので、このシーズンのキモのフレーズでもありますな。このセリフはクライマックスもクライマックスというところでのある人物の口から発せられます。これ、本学の学生ならもう十分に理解できますよね。vida ‘人生’は初見かもですが。

ポイントはここ、vivir が他動詞になっているというところです。muchas vidas を目的語にしているわけですから。この場合、vivir は単に「生きる」というより、「(全身全霊で)精一杯生きる」みたいな意味になるのでしたね。Marc Anthony の Vivir mi vida を解説した時にお話したのを覚えているでしょうか。

なので、この文は、「あんたは(これから何度も別れを繰り返すけど、その度に新しい人生が始まるわけだから)たくさんの人生をこれから全力で生きていくんやで」という風な意味になります。他動詞の Vivir にぴったりはまる日本語がないので、すごく訳しづらいのですが、まあ、ニュアンスとしてはこんな感じ。この発言をした人物の愛と祈りが言葉の形をとった、ずどんと来る一言です。BGM のポルトガル語の名曲、Grândola, Vila Morena と相まってシーズン 5 を象徴するシーンになってます。このシーンを見るためだけでも、La casa de papel 視聴する価値あります。本学の学生は必ず観といてね。語りたいんや。

そして今ふと、このセリフ、日本語字幕ではどういう風に訳されているのだろうか、と思いチェックしてみました。

「あんたの人生これから」

でした。……ネトフリ、本当に好きなのですが、日本語字幕の質が悪すぎるのが玉に瑕ですな。機械翻訳かしらと思うようなところすら結構ある。日本語字幕で見る場合は、「おや、これ名言では?」と思った場所だけでもスペイン語字幕で見返すのがおすすめです。言葉って翻訳通さずに原語のまま味わう快感というのがあると思うのですよね。感動が自分だけのものになるというか。

しかしまあ、なんですな。最終シーズンだから、何を言ってもネタバレになってしまうんだな。もどかしい。

By qsupe

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